超音波療法は超音波の機械的振動を照射する治療法です。超音波の振動によって血流の改善・増大、疼痛の緩和、 組織の伸展性の向上に効果が期待できます。
こんな症状におすすめです
- 疼痛
- 筋スパズム
- 瘢痕組織
- 異所性骨化
- 関節周囲炎
- 関節拘縮
- リウマチ
- 腱鞘炎
- 上腕骨外側
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- 手根管症候群
- 腰痛
- 肩こりなど
超音波治療とは
超音波とは人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20kHz以上)で振動する音波と定義されています。この超音波の機械的振動を生体に照射して、治療効果を上げるのが超音波療法です。超音波を照射すると、その機械的振動によって生体組織が加温され、生体内にある数μmの微小な気泡が圧縮と拡張を繰り返し、細胞膜を適度に刺激して細胞を活性化させます。超音波が組織内を伝導する時には、靭帯や腱、その他結合組織などの深部組織で超音波エネルギーは急速に吸収され減衰し、熱エネルギーへと変換されます(温熱効果)。
一般的には1MHzと3MHzの2種類の周波数を使用しますが、1MHzはより深部まで到達するため、大きな筋肉の損傷などの治療に適しています。一方、3MHzは体表~2cm程度の部位に作用するため、表層部の治療に適しています。