骨粗しょう症とは
全身の骨がスポンジのように粗くなり骨折しやすくなる病気が骨粗しょう症です。
閉経を迎えた女性に多く、60歳以上の女性の半分以上の方が発症していると言われています。また、男性でも高齢者になると発症しやすくなるほか、若い世代の方でもカルシウムの摂食不足や運動不足、長年の生活習慣が原因で発症することがあります。
骨がスポンジ状になってしまう(骨粗しょう症の)原因ですが、人間の身体は古い骨を溶かすことで、新しい骨を作るというサイクルを常に繰り返しています。これが加齢に伴い、新しい骨を作る細胞の働きが弱まるなどして、骨を溶かすスピードに追い付かなくなり、その結果骨が乾いたスポンジのようにスカスカになってしまうのです。
自覚症状がないので、早めの検査が予防の秘訣
骨粗しょう症は、自覚症状がありません。初期の頃は背骨や腰骨がつぶれて背中が曲がるほか、背中や腰が丸くなり、その部位に痛みが生じます。進行していくと、転倒などにより手足を骨折、そのことで初めて気づくというケースも少なくありません。しかも高齢者の場合、その骨折が要介護状態になってしまうことも珍しくないのです。
そのためにも、日頃から適度な運動や骨を丈夫にするカルシウムを多く取り入れる食生活を心がけるといった予防策はもちろんですが、早めに骨粗しょう症検査を行いましょう。
とくに女性は閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少し始めますので、50歳になる前に一度はお受けください。検査によって、発症がみられても早めの治療が功を奏すのです。
骨粗しょう症の検査について
当院では、骨粗しょう症の診断(検査)をする際は、FRAXによる診断結果を参考にするのをはじめ、DEXA法、骨代謝マーカーなどを用いて行います。主な検査の種類と内容は以下の通りです。